2スレ目-霊感主婦

呪いの絵馬、次は無いよ、骨董屋さん、骨董屋 続き、人形話、幽霊の東京見物、消えた死相、遺書、合戦場、
音楽教室、怪談人形のその前、音楽教室2、蓮池、偽者??

呪いの絵馬

63 名前:霊感主婦 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/02/27(水) 09:01:08 ID:0oVJ1Cz00]
絵馬に憎い相手の写真を貼って傷つけるってのは、密かに中高生の間で
流行している呪いの方法らしい。
人に見られたら駄目なんだって。

とずいぶん前に霊感主婦さんが言ってたのを思い出した。
「縁切り寺で絵馬でも書いた方が手間かからないじゃん」と主婦さんは生徒である
その女子高生に言ったらしいが(それもどうかと思うが)一番怖いのは、
「そういうことをやるタイプに思えない子がやるんだよね」だそうな。
そのお嬢さんはいま、研修医として医者の修行を積んでいるが、
「呪いとか言ってたのに医者かよ!」と医学部に入ったときに主婦さんが冷やかしたらしい。

ちなみに、縁切り寺の絵馬は「三流芸能誌より見る価値はあるけど、生きてる人は怖いなー」
と言ってた所から、多分縁切り寺に見に行ったことがあるんだと思う。
「やっぱ生きてる人間最強だよー。でもやられたことはやりかえされるのにね」とか。

一応このスレなのでコテハンで登場してみました。ナナシに戻ると言ったのにお目汚しすんまへん。

関連レス:2スレ目-ケイさん絵馬



次は無いよ

95 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/02/28(木) 17:32:56 ID:AIXwNiRV0]
コテつけてるから見たくない人は透明アボーンしてください。
一応真面目に怖い話を投下するわ。

主婦さんの家の近所に細い農道がある。
近所の人しか知らない道だが、横が墓場で、夜そこを通ると人の話し声がするとか、
その内容を知ってしまうと早死にするとか言われていて、夜は人が滅多に通らない道。

ある夕暮れ時、家路を急ぐ理由があって主婦さんは近道になるそこを通ってしまったそうだ。
その時、「そこの人、ちょっと」と声をかけられ、振り向くと老婆が立っていた。
その老婆はぼろぼろの服というか、農家の作業着?のようなものを着ていて明らかに変で異様な匂いもする。
しかも背後に人が出てくるような場所はない。
「はい、なんですか?」
あれ?今いなかったのにおかしい・・・と思ったが反射的に返事をしてしまって、まずい!と思ったそう。
すぐに逃げようとしたが、「返事をしたんだから質問に答えるまで逃がさないよ。」と言われ、金縛り状態。
とりあえず目線だけはあわせないようにしたらしいが俯くと、のぞき込むようにして見てくる。
「・・・急いでるんですけど・・・あの、今度じゃ駄目ですか・・・ね・・・?」
場違いな言い方だなと思いつつ、とりあえずそう言ってみた。本当に急いでいたそうだ。
すると老婆は何事か言ったが、「・・・じゃあ次は無いよ。」と言って、目の前から消えたそうだ。
夕暮れだから平気と思ったらしいが、逢魔が時という言葉を忘れてたわと本人。
主婦さんは以後その道を通ったことはないという。

その後、その道は市によって「通行禁止」の看板が掛けられ、チェーンがかかっていて通れなくなっている
そうである。(真っ昼間にだが)肝試しに入った近所の子供によると、少し行ったところで有刺鉄線を絡めた頑丈な
柵がしてあり、通り抜けが不可能になってしまっていたそうだ。
最初は警察の黄色いテープが巻かれていたので、「多分あの奥で自殺者でもいたのかも」という噂らしいが、
真相は全く不明との事で。あの老婆も異臭ももしかして死臭だったのではと彼女は思っているそう。
そこではいまだ夜、話し声がすると相変わらず評判のままです。

おわり



骨董屋さん

112 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/02/29(金) 09:33:01 ID:6+a+YHhP0]
骨董屋さん

主婦さん実家には蔵があり、そこには色々置いてあるがたまに骨董屋さんがいくつか引き取っていく。
骨董屋さんもいろいろあるのだが、主婦さんが一人恐れてる骨董屋さんがいて、「いわくつき」専門の
骨董屋さんがいる。
彼曰く、「そういうのをほしがる顧客がいるから成り立つんだ」と言っていたそうで。
主婦さんは、趣味もあってか西洋アンティークを扱う御婦人のお店にはよく行くのだが、そこでばったりと
その彼に会ったそう。
西洋アンティークを扱うN夫人が、何かを引き取って貰っていた。
それは、小さいダイヤがちりばめられた、素人目にも解る高価なネックレス。
「繊細で綺麗な作りですね。・・・いいなあ、私が欲しいくらいだわ」と主婦さんが言ったところ、
二人同時に「やめたほうがいい」と。

その持ち主は、立て続けに自殺をしているそうで。そしてそれが店に戻ってくる、あまりに気持ち悪い
ので、N夫人はいわくつき大好き骨董屋Oさんに引き取りを依頼したそうだ。
確かに手に取ると、ぞわぞわ寒気がするような、変な感じに襲われたそう。
「確かに、ちょっと怖いかも。」「値段も怖いわよ~」とそんな会話を交わし、店をOさんと一緒に出たら、
Oさんが「お嬢さん、うちの店にも来てみない?」と声をかけてきたそうだ。

113 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/02/29(金) 09:33:33 ID:6+a+YHhP0]
心霊スポットすら怖がっていかない彼女だったが、逆にOさんがそう言うって事は、
何か自分に見せたいものでもあるのかと、あと、昼ご飯をおごってくれるというので
付いていったそう。(主婦さんはお金持ちだがこういうところで意外に釣れる)

店は一見ごく普通の小綺麗な店だが・・・「もう逃げたいんですけどw」とつい本音を言ってしまうほど、
やばいもの一通りそろってるという雰囲気。
「あ、悪いね、見せたいのはこれ。・・・知ってるでしょう?」と見せられたのは、磁器でできた芸者さんの
立ち姿の人形、というか置物。
手には巻物を持っていて、それを読んでいるふうでその巻物だけはちゃんと和紙でできているようだった。
流し目の大変美しい顔立ちだが、主婦さんはそれを知っていた。
「・・・これ、なんか雰囲気が少し違うけど、うちの実家にあったもの・・・ですよね?」
「そう。どこが違うか解る?」
「はっきり解りますよ。・・・巻物、私が見たときにはこんなに読み進んでなかった。だって。私が見たときは
この巻物の最初の"怪談”ていう文字がちょうど見えたから、こんなに読み進んでなかった。・・・あなたが
この巻物をわざわざ解いた・・・って事は・・・」
「無いよ。この女性は、怪談を読み進めてるって事だね。思った通りだ。ラッキーな商品だったな!」
うわやだなにこの人、いるんだなーこういう人ってほんとに・・・が、主婦さんの素直な感想だそう。
「でも、最後まで読んだらどうなるのかなあ?」
「それを見たいからお嬢さんの家から買ったんですよ」
「・・・・・・」
まじコイツやばいじゃん!と思った主婦さんは早々に店を立ち去ろうとした。その時。

114 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/02/29(金) 09:34:25 ID:6+a+YHhP0]
「そうだ、一ついい事教えてあげるよ。N夫人のところにあった、可愛いお顔のビスクドール、解る?」
「あ、私が手にもったあれですね、はい。」
「あれはいずれ君の家に行くよ。間違いなく。気に入られてたからね。んじゃ。今後ともご贔屓に。」
冗談じゃないわよ、と思いつつ店を去ったそうです。
N夫人は高級アンティークを扱う店。そこに置いてある人形など、車一台は買えてしまう値段。
そんなもの買わないよーと思っていたら。

後日、主婦さんの叔母が「誕生日プレゼント、はずんじゃうわ!」と持ってきたそうです。
弾んじゃう値段ではなかったのだが、主婦さん実家は凄いお金持ち、この叔母様宅もかなりの
家なので、こういう高額プレゼントもごく普通のようで。
(あの金額を簡単にプレゼントできるという間柄もオカルトかもw)

N夫人やOさんとは以後もそこそこつきあいがあるそうですが、「N夫人はともかく、Oは怖い。あんなもの
ばっかり集めてたら絶対変になる!」と言い切ってました。
が、一番ぞっとしたのは、主婦さん妹がOさんと結婚を前提におつきあいしていることだとか。
「絶対ろくな目にあわないから!」と主婦さん怒り心頭だそうですが、もう初夏に挙式らしいので
「・・・縁てもちたくない人ともどっかで持っちゃうもんだわね」と暗い顔してました。
主婦さんが貰った人形もそれなりな事があったのですが、それはまた後日に。

おわり



骨董屋 続き

130 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/02/29(金) 23:22:52 ID:6+a+YHhP0]
骨董屋 続き

Oさんについては主婦さんが苦手と思っているだけで周囲のウケはいい方です。
感じはいい方ですよ。その趣味さえ知らなければ。当然、「一見」普通のアンティーク屋ですし。
でも店に入ったとたんに「うわ!」と逃げる人はやはりいるそう。

幸運のアイテム、呪いのアイテムについては「主観」が強いらしい。

主婦さんの例の「副葬品」も非常に欲しがっているそうだ。盗んででも欲しいと言われたそう。
「悪いが100万単位でも譲らないよ」と主婦さんは強気に断ったそうだが、
「そりゃあお嬢さん(癖でそう呼ぶらしい)にとってはいいものだからなあ。他の人が持ったら
どんな厄災が降りかかるか見たかったんだけど。残念。」とか言ったそうなので、人によっていいもの
と悪いモノはあるとか。(ただ、万人に悪いモノってのは存在するそうだ)

この罰当たりは、オーストラリアの某聖地の石まで持ってきて密売した過去があるそう。
エアーズロックだったかな?
まだその石、店にあるそうですが、あの石はけっこう怖いと聞いたことあるので影響が懸念されます。
「だからOの店には行かないのよ私。それだけが理由じゃないんだけどね。」と。
N夫人の人形はまた今度です。長くなりそうなのでまとめておきます。



人形話

138 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/01(土) 11:42:10 ID:IeBYqOOr0]
人形話

まとまったので投下。まとめたら短かった。
主婦さんが叔母様からいただいたという高価なビスクドール。
なんと、椅子にテーブル、人形用のティーセットまで一緒にくれたというその人形。
「人型は入られるから嫌なんだよね」といっても、プレゼントを無碍には出来ないのと、
あと、実際店で見たときに「この子は可愛いなあ、ちょっと欲しいかな」と思ったので
ありがたくいただいたという。

「夜歩いたりしてない?」と聞くと「寝てるから知らないよw」と返ってきたが、
ある日、主婦さんの家に出入りしていた家政婦さんが突然「やめたい」と言ってきた。
主婦さんが結婚したときから世話になっているその方は、留守中のペットの面倒や
花の世話もしてくれる、超信頼のおけるベテラン家政婦さん。
「お掃除しているときに、そのお人形のティーカップを割ってしまったんです、私。」と。
「あー、全然かまいませんよ、そんな、カップなんて買えばいいんだし。気にしないで」と
言うと、「いえ、その後、人形に引っかかれたんですよ」と。
彼女に言わせると、ティーカップの破片を集めていたときに、人形が自分の方に落ちそうに
なったので受け止めたら、ざっくりと手に傷が付き、人形の手にそのティーカップの破片が
あったという。

139 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/01(土) 11:42:41 ID:IeBYqOOr0]
その後も、掃除中にその人形が睨んでたりとあったという。
とにかく怖いからやめたい、との事。
「もしかしてそれ以外にも何かあった?」と聞くと、「移動してるんです」とベタな内容だった。
「入ってるんじゃなくて、魂を持ってるのかも。」とは霊感主婦さんの見解。
「昔漫画で読んだんだけど、大事に大事にされた人形には魂が宿るとかいう。
 そういう事ならまあ・・・悪霊が入ってるんじゃなさそうだし」と。
結局家政婦さんはやめてしまい、別の人をお願いすることになりそうだ、と。

一応念のため、来歴をN夫人に尋ねたら、
「ごめんなさい、実はあの人形、三回返品されてるの。怖いって。だからOさんに
押しつけようと思ったら、うちの顧客はこの程度じゃ喜ばないから引き取れないって言われて。」
「この程度・・・ですか。とりあえず人形用のティーポットで出物があったら教えてくださいね」と
いうことで、その人形は主婦さんの家で猫たちと彼女の家族と仲良くやってる。

その返品の三件さんの共通点は、「人形コレクター」と「犬を飼っている」だったらしい。
「猫は嫌じゃないみたい、うちのもよく寄っていって、なんかうにゃうにゃ言ってるからねえ。」とか。
とりあえず、ピアノの部屋が好きらしいのでそこに人形コーナーを作ってあげたと。
「なんで好きだって解るの?」との問いに。

140 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/01(土) 11:43:13 ID:IeBYqOOr0]
「んー、最初は気のせいと思ったんだけど、やっぱり歩いてるみたいで。
この部屋によく来るから、居間からこっちに変えてみた。」と。以後、移動はないそう。
一度、大きなガラスのケースに入れたら、中からヒビが入って、まるで「出せ」と言わんばかり
だったそうで。(ほこりよけだったそうで、閉じこめる気は無かったそうですが。
ていうか、「やっぱり歩いてるのねきと」とさらりと言った主婦さんに驚いた。
「怖くないの?」
「怖いというか、なんかどこかでやっぱりね、って思ってるのよ私。」
「やばいもんが入ってたらどうするの?」
「壊すか、返品だけど・・・返品しても、うちには戻ってくると思う。なんか縁が出来たみたい。」と。
女の子を持ってない主婦さんは、「暇だしw」と人形の着替え作りに熱中してるので気に入られたのか。
主婦さんの家は猫も子供も男ばかりなので、彼女的にも楽しいらしい。

主婦さんの息子(下の子)は「妹が出来たみたいー、可愛いー」と可愛がってるし、さすがに長男は
可愛がる年じゃないが、主婦ダンナも「品のいい顔をしている人形だなー」と気に入ってるので、
どうやら人形の方で、居住地と決めた様子です。
で、主婦さんは人形は興味無しなので、この子と、四歳の誕生日に貰ったジェジェしか持ってません。
ジェジェともうまくいってるようで、「全然違うタイプの人形なのに、並べてても変じゃない」とか。

主婦さんて、避けてるけど、好かれるモノには思い切り憑かれやすい人である、という事だけは、
人形の件で解った感じがします。

141 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/01(土) 11:46:14 ID:IeBYqOOr0]
あ、書き忘れ。

人形はそもそもはN夫人がフランスの店で仕入れたものらしく、
それ以前の来歴は不明だそうですが、売ってくれた人に聞けば
解るとのことでした。

主婦さんは
「多分、凄く大事にされてたんだと思う。専用の椅子やテーブルまであるんだから。
子供の遊び相手だったのかな。なんで売られたのかは解らないけど、人が大事な
ものを手放すには、それ相応の理由があるから」と、それ以前については特に興味は
無いそうです。



幽霊の東京見物

175 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/02(日) 01:07:39 ID:zBAmlaB60]
調子悪いのか重複レス多いね。あやうくやるとこだった。良かったー。

プチ話置いていく。
主婦さんは花粉症で今引きこもりになっているので長電話にもつきあってくれる。
「最近何かないー?」と聞くと、
「この前車で出かけたときなんだけどね、間違って変な場所に止めちゃったのよ。
で、その後何か乗ってるなー?とは思ったんだけど放っておいたのね。
ただ、普段首都高とか使わないのにその日に限って首都高入ってさ。東京タワーとレインボーブリッジ
で夜の東京見物してきちゃったよ・・・・と思ったのよね。
その晩、夢見たの。
セーラー服の若い女の子が”ありがとう!一度見たかったものを見られたから、お礼に歌でも
歌いますね”ってさ。歌った歌が”手のひらを大陽に”だったんだけど。」
「で、車は?」
「もう誰も乗ってない。ま、成仏できたんでしょう。きっと。いいことしたかな」と嬉しそうでした。

ちょっと自分はほのぼのしました。

おわり



消えた死相

183 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/02(日) 11:59:06 ID:zBAmlaB60]
以前、主婦さんの友だちで「死相が出てる」と言われた人についてです。

彼女は当時、半島の方と婚約中だったのですが、やはり色々あって結果破談になりました。
そうしたら死相が消えたそうです。(これは主婦さんがその友だち本人から聞いたらしい)
その半島の方とは友だちとして今でもつきあいがあるし、主婦さんもよく知ってるそう。
「あの人や家族が原因で死相なんてことは無いと思うんだけどなあ」と。
なんでも、一家そろってインテリだそうで、御両親もあの国の人にしてはめずらしく、
自分の国の歴史観やら起源の捏造を「恥ずかしいことです」と思う人たちだったよう。
「・・・まあだから、変に恨みをかってるのかもよ」と主婦さん談。

とりあえず死相が消えた今、元気にジャ○ーズの追っかけをしているそうです。
でも死後の処理?はやはり親友である主婦さんに一任されているそう。
「彼女には身内がいないから。ま、人には色々事情があるからいいのよ。」と。

その半島の友だちに主婦さんは「お国の怪談してよ」とお願いしたそうですが、意外が当然か、
ありふれた都市伝説のようなものばかりだったらしい。
ちなみに、一家全員、熱心なクリスチャンだそうで、お化けより悪魔が怖いらしい。
「韓国や朝鮮の怖い話じたいは興味あったんだけど」というと、その友だちは真顔で、
「そういう事に興味を持つはいけない。」←原文まま と言ったそうだ。

ま、死相が消えたと解ったのは、婚約破棄後に占いに行ったときに占い師さんに言われたそうで。
「はっきり死相とは言わないけど未来に影がさしていた。今は明るい」と占って貰えたそう。
「いい人と結婚できた筈なのに酷い話。でもあの国って恨みの国だからちょっと怖いなとは思ったけど」と。

おわり



遺書

189 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/02(日) 13:42:43 ID:zBAmlaB60]
骨董屋のOさんのところは、主婦さんは「怖いからもう行かない」と言うが、実は私は
何度か行っている。その時に見た商品の話。

Oさんの店にはそういう一角(ようするにやばいモノ専門の一角)があるのだけど、
そこにラヴクラフト全集があった。ハードカバーで結構古そうな感じ。
それは主婦さんに売って貰ったものだと言う。
「お嬢さんが何故持っていたかは本人に聞いた方がいいよ。でもこの本の凄いのはここ」
と、最後の巻の最後のページを開いた。
そこには「昭和○年○月○日 アイツがくる。破壊の神がやってくる。怖い。でももう逃げられない。
お父さんお母さんごめんなさい。私は新しい世界の扉を開けてしまいました。もうここには私はいません」
との文章。
「スティーブン・キングの小説みたい。なんとかエンドっていう」
「クラウチ・エンド」
「そう、それ。・・・で、なにこれ? それに感化されておかしくなった人の戯れ言?」
「僕は遺書だと思ってるんだけどね。」と。
その瞬間、何かぞくりとして本を手放した。

んで、早速、主婦さんに電話をして聞いてみると。
「あー、図書館のリサイクルデーに全巻出てたから貰ったんだけど、途中で
気分が悪くなって手放したのよ。親に適当に古本屋に売ってって言ったんだけど、
あそこに売ったんだ。そんな変な本だっけ?文庫も出てるよねえ?」と。
どうやら、最後まで読んでない彼女は気付いてなかったらしい。
寄贈された図書館の方は、気付いてリサイクルに出してしまったのだろうか。
今となっては不明である。

190 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/02(日) 13:43:14 ID:zBAmlaB60]
で、Oさんの顧客には「自殺遺品コレクター」とか「骸骨コレクター」とかいるらしい。
「どうやって調達するの?」と聞くと「蛇の道は蛇。・・・ま、色々方法はあるんだよ」とか。
主婦さんが何回も「あいつきらーい」という気持ちも解らなくは無かった。
でも主婦さんは「ああいう人も使いよう。やばそうなものは因縁事持っていけってね。」だとか。

Oさんは「お嬢さんは、自分から決して悪いモノに入っていかない人間だから、珍しいよ。普通は
興味を持って深入りしすぎるからね。そういうことをすると怖い目に遭う。でも何故か、いわゆる
霊感のある人間はそういうことに半端に興味を持ちたがる。ある意味、センサーに引かれてるのかも
しれない。 そういう意味で、せいぜいネットで怪談を読んだり人から聞いたりするだけのお嬢さんは
凄い強い意志を持ってると思うよ。絶対、そっちの世界の住人にはなるものか、っていう。
だから、怖いよりも不思議、ある意味面白い体験が多いのだと思う。」
「で、あなたは?」
「・・・さあねえ。これからお嬢さんの義弟になるわけだし。あまりやばいこといってると破談にされても
困るしね。お嬢さんは嫁に出ても発言力は強いからw」とか。
「ところで、お嬢さんに蓮池の話は聞いたことある?」と。
「知らない。」というと、「聞いてみれば。あれが多分、彼女の中で一番怖い話だと思うよ。」とか。
Oさんは主婦さん妹から聞いたそう。

で、メールで「蓮池の話って何?」と聞いたら「どこからそれ聞いた?」と。
素直に白状したら、「まー、一度人にしゃべったことは広がるモノだしね。でもまた今度ね。
あればっかりはちょっと怖いから直接会ったときに話すよ。」だそうです。

おわり



合戦場

218 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/03(月) 09:56:59 ID:76bKUHma0]
昨夜投下したものが反映されてなかったようなので再挑戦。

合戦場
主婦さんの上のお子さんは今戦国ブームが来ているようで、戦国時代のあれを見たいこれを見たいと
けっこう引き回されているらしい。
で、いろんな史跡を見に行くのだけど(一番最近は掛川城に行ったとか)、時代がたっているせいか
それほど凄いものを見たことは無いという。
「まあ、もしかして私に見えてないだけで見えまくってる人もいるかもしれないけどね」と言っていたが。

基本的に落ち武者などは完全無視するそうだ。
「関わるとろくな事がない」との事。
主婦さん実家は豪農だが、祖先を辿るとある城主に仕えてた事が解っていて、そこが落ちたときに
離散した家臣が集まって作った集落が、主婦さん実家の町の旧家らしい。(ベタな話だが)
だから、どこにどんな因縁があるかわかったもんじゃないと。

「憑いてくることは無い?」と聞くと「相手にしてなくても、たまーに粘着なのがいるけど。ずっと無視してれば
どっか行っちゃうよ。うちには入れないしね。まあ、、せいぜいホテルくらいかなあ?」と。
それだって充分怖いが、「大丈夫なのよねえ、これが。御守り持ち歩いてるからかなあ?」と。

ただ、大学時代、大学から駅までの近道で落ち武者の霊が追いかけてきたことがあるそう。(都内)
その道は色々噂があり、たまに洒落コワなんかにも話題が載っている場所。
一瞬、プレデターに見えたのが一番怖かったそうだ。
「あそこで何があったかわからんけど、でも電車にまでは乗ってこなかった」とか。
「でも満員電車に乗ってる落ち武者の霊とかって、凄い笑えるよね。」
「ほんと、無賃乗車だよね」
と二人で爆笑したことをふと思い出した。
その後は通学途中などで霊を見ることは無かったらしいが、卒業するまでの間にそういう目にあった人の
話は何度か聞いたそうです。卒業以降は二度とそこへ行く機会もないので行ってないそうですが。



音楽教室

233 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/04(火) 17:58:52 ID:M0tAk9KM0]
団地の音楽教室であった事

主婦さんが今まで出会った知人の中で、忘れられない御婦人がいると。
その方は自称霊感が強いという方で、主婦さんがいた音楽教室の生徒さんだった。
大人の音楽教室が流行している中、60歳くらいの生徒さんは別にめずらしくない。
が、その人は、「あの人は悪霊を連れて歩いてるから、あの人の後のレッスンは嫌だ」とか
言う方で、事務の方でも色々困っていたらしい。
ある時、ちょうど主婦さんが空き時間だったときにその方がいらしていたので話をしていると
「もうすぐ、大地震が来て東京は大変なことになる」と言い出した。
「あなたもさっさと東京を離れたほうがいいわよ。」と言われたので、「何でそう思うんですか?」
と聞いたら、夢だかお告げだかで、大都市が崩壊するのを見た、と言うそう。
ちょうど大地震が来るだのなんだののブームだったのもあったので、「そうですかあ」と聞き流して
いたそうですが、結局その老婦人は「東京にはいられないわ」と神戸に引っ越したそう。
公団だったその団地の住まいは借りたまま、娘さんのところに身をよせたそうで。

その半年後に、阪神淡路大震災が起こった。
当然、音楽教室の人たちで話題になった。「東京が怖い」と言って離れたのに、その先で大地震に
遭ってしまったことに、皆驚いていたが、先生のうちの一人が言った。
「私が聞いたときは、高速道路が倒れているのを見たって仰ってたんですよね・・・」と。
確かに、神戸も大都市である。「見た」ものを東京と勘違いしたのか?それは解らないが、
ある意味、その予言は当たっていたのに本人が避けられなかったのはお気の毒としか言いようが無い。

が、本人は元気で東京に戻ってきて、相変わらず予言を続けているそうです。
次の予言は聞いた?と聞いたら「いや、もう怖いから誰も聞かないようにしてると思う」との事でした。

234 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/04(火) 18:00:36 ID:M0tAk9KM0]
ちなみに、その団地そのものを主婦さんはとても怖がっていた。
自殺者の多い団地で、自殺避け(というのだろうか)に屋上に高いフェンスと鍵が
ついているような場所。
実際、主婦さんも1年でそこの教室はお断りしたそうだが、とにかく空気の重さが異様だったと。
怖いからエレベーターは一度も使ったことがないと言っていたが、階段も昼間でも薄暗くて
嫌な雰囲気だったそう。
住民層もアレだったそうで、音楽教室は今でもあるものの、先生の入れ替わりは激しいらしい。
「まあでも、あの時代にできた公団ってどこもなんかそういう噂があったりしたけど、あそこは
特別怖かったなー」と。
自殺の直後に居合わせたこともあったそうで。
「警察が現場検証してた。もうそれ以後、そこ通るのが怖いのよー」と。
何を見たわけでは無いが、そこの団地の教室は、教室内にトイレも無く、公共のトイレ、しかも
一階まで降りて使わなければいけないのもあって、夜なんかはびくびくしながら行ったそう。
「いい年した先生が、みんな誰かトイレ行くの待って、二人とかで行くのよー」と主婦さんは笑っていたが、
「でも男の先生は気の毒だった。男子トイレで首つりがあったらしいからねえ・・・でも、男の先生って、
一人だったのよね・・・しかも凄い怖がり。彼が一番可哀想だったわ」と。
その男の先生は、三ヶ月でやめたそうで。何でも、ある日突然来なくなったらしい。
「ま、音楽関係者はそういう人(突然連絡も無くやめたりする先生)もいるけど、彼の場合は
前日一緒だった先生が、事情を問い詰めない方がいいと言ってたよ」とか。

その団地もトイレもまだある。(暇に任せて見てきた) 当時話に聞いていたとおりだったが、それ以上の
DQN団地となっている風だった。
主婦さんには「あなたほんっとに暇人ねー」と呆れられた。
だが主婦さんも自分も不思議なのは、件の予言御婦人さんが霊感強いのに、よくあんなところに住んでいるなあ
という事。いまだにいるそうで、不思議である。



怪談人形のその前

286 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/06(木) 08:29:11 ID:0SSzr5K80]
怪談人形のその前

主婦さんの家にあって、怪談を読んでいるという磁器でできた人形。
これが何故彼女の実家にあったのか由来を聞くと、「誰も知らない」という。
蔵で発見したのは主婦さんで「何だか美人だけど、やたら嫌な目つきをした人形だな」と
思ったくらいで最初はさほど何も思ってなかったが、手に持った巻物(これは紙で出来ている)
を読み進めている気がして家族に聞いたところ、「そんなものあったっけ?」と。
祖父母も「知らない」というが、見た感じ、そう古いものでもなさそう。
結局、「誰かからいただいたものを置いたままにした?」という何だか失礼なオチにしてあるという。
その、誰にも詳細が思い出せないことも気持ち悪いらしい。
何時の間に住み着いたんじゃないか、みたいな。
「他にも刀とか着物とか、なーんかやばそうなものもいっぱいあるんだけど。博物館寄贈ももう尽きてるし、
あとは本当に古物商に引き取って貰うしかないんだけど・・・用途不明のものもあるし。
普通にやばいと感じると、持っていってくれないんだよね、特に刀」とか。

博物館に寄贈した着物が夜ごとすすり泣くという理由で返品されたりもあったそうで。
一度も袖を通してない、大正時代くらいの着物らしい。
「で。それどうしたの?」と聞いたら「着て欲しいのかと思ってドレスにリニューアルしたら泣かなくなったよ」とか。
嫌な感じとかは全然無く、「あら戻ってきたのね」しか思わなかったそうで。思い切って鋏を入れたそうです。
やっぱり、着る物はそれを本業として全うしたいということじゃないの?と彼女は言うが、私は聞けなかった。
「じゃあ、刀がすすり泣いたらどうするの?」と。

最近無礼をはたらいてる私に一撃喰らわされそうで。
(もっとも彼女は相当な運動音痴なので、そこまで武芸は達者ではないと思うが)



音楽教室2

310 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/07(金) 08:33:46 ID:6wHldWeE0]
>>237
そうだね、これはレスしないといけなかったですね。
創作じゃない、本当の話。
その御婦人に釣られて神戸に引っ越した人なんかもいて、怒ってる人も実際いたそう。
そういう予言を本気にした人もいるところを見ると、今までも何かそういうことが
あったのかも?とは主婦さんは思ったそうだけどもう追求はする気はないと言っていた。
音楽教室でも一人の先生が「あのばぁさんの予言がちゃんとしてれば、単身赴任中の父が
死ぬことは無かったかも」と怒っていたそうで、「むやみな予言は良くないなあ」と思ったそうだ。

一応、ここに書いたのは「あまり迂闊に予言とか霊とか騒ぐ人の言うことは信じない方が・・・」という
意味も込めてです。

その御婦人は最近、神様のお告げを受けるようになったそうなのですが、ただの電波の偶然なのか、
ホンモノなのかは解らない、との事。(これ事態、主婦さんが人づてに聞いたこと)

312 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/07(金) 17:52:08 ID:6wHldWeE0]
実際すごい困ったチャンな御婦人で、やたらめったら「あの人には悪霊が憑いてる」とか
「この部屋に何かの霊がいる」とかで有名だった。

主婦さんは前にも書いたとおり、「あんなに見えてたらあそこに住むのは無理」と思って
いたそうですが、たまに大当たりな事も言うので余計に???だったらしい。

主婦さんは、二度ほどセーラー服を着た女の子(地元の中学の制服らしい)が血まみれで
立っているのを見て、二度目には「早く行かないと、ずっとここにいることになっちゃうよ」と
珍しく言ってあげたらしい。基本無視なのに珍しく仏心を出した一瞬だったそうだ。
その子は受験ノイローゼで飛び降りした子らしいとの事は、他の先生から聞いてたそうで。
で、そしたら憑いてきたとかそんなオチはなく、また翌日からいなくなったというわけでもなく。
「やっぱり坊さんにでもならんと無理だわ・・・」と痛感したらしい。
主婦さんに姿を見せるのをやめただけで、相変わらず彼女は出まくっているようですと。
もう十年以上前なので、今はどうなっているのだろう。

生き方に迷って自殺したら、あの世に逝くのも迷いまくるのかな、それじゃあんまりだよね、と
主婦さんは、自殺者の霊に対してはけっこう気の毒がっている所もある。
けど下手な同情はやばいことになるので結局無視するそうですが。



蓮池

323 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/09(日) 11:36:18 ID:eLA5IuGz0]
主婦さんが話すのが私だけなんだと思う。本人曰く「この年齢で幽霊がどーのってw」だし。
私は霊の存在を信じているけど、普通にオカルトが嫌だって人の方が多いと思う。

蓮の池の話も聞いてきたんだけど、本人は怖がっているが自分はあまり怖くなかった。
主婦さんが免許取り立ての頃楽しくて、あっちこっちへと車で遠征していたらしいのだが、
一度夜の運転練習で酷い目にあったので、タバコを欠かさず持ち歩くようにしていたと。
で、その日も、ちょっと田舎の山道を走っていたら、蓮の花が咲いている池に行き当たった。
水場があまり好きじゃない主婦さんは「うへえ」と思ったようで、そこでUターンしたそうだ。
何か寂れた祠が目に入ったが、なんだか嫌な雰囲気がして、車から降りることもしなかったそう。

で、来た道を引き返したんだけど、何故かまたその池につく。
ナビは誤作動を繰り返しあてにならない、地図を見ながらでもどうにもならない。
それを三回くらいやったあと、池から少し離れた場所でタバコに火を付けたそうだ。
主婦さんは吸わないので、とりあえず火を付けてみただけなんだが、その時に「開いた!」と
思ったそうで、すぐにタバコを灰皿に入れ、来た道である、先ほどから何故か何回もぐるぐるした
道を戻ったら、今度はきちんと国道に出られたそうだ。
「やったー!」と安心したとき、何を思ったかハンドル操作を誤って、その山道への入り口にある
大きな石碑みたいなものに、車ごと体当たりをしたそう。
当然、車は壊れたが、主婦さんは怪我はしなかったらしい。
気付くと、どこから来たのか村の人たちに囲まれて、お巡りさんも来てたらしい。

324 名前:2 sage [2008/03/09(日) 11:36:49 ID:eLA5IuGz0]
お巡りさんや、どこから来たのか近くの村の人が見守る中、「もしかしてまずいものを
壊したのかも?」とびくびくする主婦さんに、お巡りさんは「自爆だし、その石碑も誰の
ものでもないからいいよ。あとは保険会社に相談して」と言われて終わりだったそう。
村の人らしき人に、「これって大事なものじゃないですか?修理とかしないといけないのでは?」と
聞くと、「いや、いい、いい。そのままで実は困ってたんだ、これがあると、道路も広げられないし」
とか言われて。小学生くらいの男の子に「お姉ちゃん、車これじゃ駄目かもね」とか言われたそう。
車はJAFに取りに来て貰い、自分は電車で帰ったそうだ。
村の年寄りに、「もういいから、明るいうちに帰りなさい」と言われて。
結局車は修理より新車を買った方が、って事で、1ヶ月のつきあいの車となってしまったそうだが。

その後、どうしても気になり、同じ場所に行ってみたそう。
そうしたら、石碑はそのまま(壊れたまま)で、看板に「この先行き止まり、抜け道無いので入るな」と
いう意味のことが書いてあったそう。
「こんな看板あったっけなあ?あったら入らなかったのに」と思いつつ、そこに車を止めていると
先日のお巡りさんが自転車に乗って通りかかり、主婦さんに気付いたそうだ。
「あ、先日はどうもご迷惑おかけしまして・・・」と言ったら、お巡りさんは意味ありげに笑い、
「いや、この辺の人は皆、それを壊せなかったから。あなたの体当たりのおかげで助かったよ」と。
そういえば、ぶつけた後に出てきた村の人たちはやたら親切で、「駅は解る?」とか、「どこも
ぶつけなかった?病院行く?」とか声をかけてきたなあ。と。
見知らぬ人に親切な土地柄だなと思っていたが、何か違うのか?と、お巡りさんに食い下がった。

325 名前:3 sage [2008/03/09(日) 11:37:21 ID:eLA5IuGz0]
そうしたら、お巡りさんは「僕はここの生まれじゃないから詳しいことは知らないんだけど」
と言いつつ、話してくれたそう。

あの池にある祠は見たか?と。
見た、それから三回くらい道に迷ったけど、タバコに火を付けたら出られたと言うと、
あの池の神様は、この土地を守る代わりに生け贄を差し出せという神様だった。
村からは出せないと言うと、よそ者が迷って入り込むように、入り口に石碑を建てるようにと
お告げ?があって、あの石碑が出来たと。(大昔のものだったらしい)
昔は旅人が迷って、あの山から出られなくなったりとか多かったらしいですよ、と。
「確かに、道祖神みたいに見えたから、あの奥、入っちゃいますよね」と言うと、「それが狙いでしょ」と。
で、現代になって流石にそんな気味の悪い物は壊そう、となったが、いざとなると施工業者の人が
怪我をしたりして、結局皆、嫌がった。
だから、看板を作って「行き止まり」を示しても、その看板は何故か字がすぐ消えたり、風で飛んで
いったり、或いは粉々に壊されていたそうだ。
「じゃあ、私は運が良かった人なのかなー、あははは」と言ったら、「蛇はタバコが嫌いなんですよ。
だからこの村の人たちはみんなタバコを吸います。あ、池の神様は蛇神様らしいのですが。」と。

「じゃあ、行方不明になった人が実際いるんですか?」と聞くと、「村にはいない。でも最近は
自殺したい人が入っていくらしい。年に一度はあの祠を掃除するけど、毎年死体が出るよ」と。
そんな、樹海じゃあるまいし、平成の世の中にそんなことが、と思ったが、自分も確かに道には
迷った。でも、お巡りさんは「一本道」と言う。

326 名前:4 sage [2008/03/09(日) 11:44:19 ID:eLA5IuGz0]
規制に引っかかっちゃったよ。続き。

「じゃあ、あの石を壊した私は祟られないんですか?」と聞いたら、
「村の人が言ったでしょ。日没までに帰りなさいって。ああいうものは昼間は動かない
らしいからね。・・・まあ、あなたも迷信を信じるなら、このあたりには夜来ない方がいいよ。」と。

その後、帰るときに視線を感じて振り返ると、鎌首をもたげた大きな蛇がいたそう。
主婦さんダンナは虫、は虫類は一切駄目なので「うわー!」と逃げたが、主婦さんは果敢に挑んで
しまったようだ。「捕まえてマムシ酒にしちゃろ!」と。(結局逃げられたそうですが)
ちなみに、マムシかどうかも主婦さんには解らなかったが、基本的に蛇とか怖くないらしい。
毒蛇だったらてか、マムシは毒蛇だし、と言うと、「蛇には捕まえ方があるんだよー」とだけ言ってた。

そして、その池は今や地元で有名な「心霊スポット」になりつつあると。
そして一番腑に落ちないのが、そこに交番など無く、付近に駐在さんはいるが、主婦さんと話したお巡りさんの
正体は不明との事だ。しかも、言われた村など存在しなく、とうの昔に廃村になっていたらしい。
「お巡りさんコスプレの人が捕まったときに、私もそういう人に担がれたと思ったけど、あんな田舎で、
そんな話あり得るかな? 」と。
村人もいたはずなのに、あそこに住んでいる人はいませんよ。廃村で、廃屋が少々残っているくらいです、と。
そう言えば、大人や子供もいたけど、あれって平日の昼間だし、小学生くらいの子供がいるのは変?と
思ったそうだが、もう忘れることにしているらしい。

今でもその国道を通ると、左側に壊れてそのままの石碑と、「この先行き止まり」の看板をそこで
見るが、周囲には一件の家も建物も無いまま。
少し行けば海にも出るのに、ぽっかりと忘れ去られたように、まだそこは存在しているらしい。

という話だった。
個人的に主婦さん、よくそんなの壊して平気だなと思ったが、「一応お払いはしてもらった」とか。
こんな事ってあるんですかねえ?と聞くと「自分でも不思議な体験と思うけど遭っちゃったからなあ」でした。

327 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/09(日) 11:44:50 ID:eLA5IuGz0]
書き忘れ。

タバコを持ち歩くは、「道に迷ったらタバコに火を付けるといい」という迷信から。
主婦さんはお祖母さんから聞いたそうだが、同じ迷信を私は漫画で見たことある。
一般的な迷信なのかは不明。



偽者??

354 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/03/12(水) 10:59:51 ID:TnhTgm8Z0]
前のスレでさよならしてから仕事でずっとネットを見てませんでした。

「わーい帰国したらスレが伸びてる!坂さんかなケイさんかなあれかなこれかな」と楽しみに
読んだらニセモノがいる、しかも、トリ割れしてるし。嘘だろー?!と百万回叫びたい。
この期間は日本にいなかったのに。ネットできない程ではないが、ネカフェにでも
いかないとちょっと無理な環境だったし。
帰国したのでブログでも作るかととりあえずこの新スレ見たら何だよこれ。
ブログくらい作れるのになんじゃこりゃ。

主婦さんには「アンタが暇にまかせて創作してるのかと思ったよー。うちにある
人形勝手にお化けにしないでよう!」と言われるし。
トリだけ変更しておきます。このトリで書き込みがあったらニセモノだよー!
いくら私でもこんな荒らし方は嫌じゃ。

355 名前:霊感主婦の友 ◆vhJP60dxKk sage [2008/03/12(水) 11:04:43 ID:TnhTgm8Z0]
これが新トリです。
ちゃんとブログつくりますから。
(今日明日は無理だけど、とりあえず「霊感主婦の友」などで検索できるようにしておく)

まさかと思って何もチェックしなかった。
思いつきやすいトリはだめだなーと思いつつ、よく発想できたなと凄い感心したんだけど。
それこそ洒落にならないくらい怖い話なんですが。知人だったりしたら余計に。

  • 最終更新:2009-12-06 11:40:46

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