1スレ目-霊感主婦 その2

息子、ピアノのレッスン教室、神隠し、新居訪問、祠の話、コンクール、外国の話、刀

息子

647 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/08(火) 14:13:48 ID:vgySw4qw0]
こんにちわ。暇な霊感主婦の友です。
主婦さんがケイさんを実話と思ったのは、義妹が看護婦で怖い話を聞いたからだと思う。
義妹にケイさんの話を見せたら「甘いね」と「おいてかれるってコイツどんだけ~w」と
大受けしてましたそうで。その義妹さんも、また夫側の義妹さんも看護婦なのでその手の
話は無理矢理聞かされるらしい。←二人とも怪談好き。恐がりは主婦さんだけ。
霊感主婦が病院が大嫌いなのはこの二人の義妹+ケイさんのせいだと思うw

ついでにまあ、ありがちな話を投下。
霊感主婦が息子(当時二歳半)に「生まれる前の事覚えてる?」と冗談で聞いたそうだ。
そうしたら、「綺麗なおばあちゃんがいてね、ママのところにいけって言った」と
言ったそうだ。(綺麗なおばあちゃんは、曾祖母らしい。えらい美人だったそうな)

その息子(今は幼稚園年長)が、「あそこに怖いおじさんが立ってるね」と言う電柱が
あるそうで、そこはひき逃げの犯人が捕まってない、死亡事故の場所。
その話を、幼稚園の他のママが「うちの子さあ、あそこ夕方通ると怖い顔のおじちゃんが
立ってるって言うんだよね。○さんとこはどう?」と聞かれたそうで「うちも子は言うわ。」と
言ってたら、他の人も「うちは下の子が言う」など、けっこう子供には見えてしまうモノなの
かねー?と何人ものママから話が出たそうだ。

主婦さん以下幼稚園ママ友たち、皆、真っ昼間以外はそこは通らないことにしてるそうだ。
ま、ありがちな話です。そのうち私は行ってみますね。



ピアノのレッスン教室

668 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/09(水) 17:18:00 ID:2B+hYMwp0]
空気読まずに投下。

霊感主婦さんは独身の時OLだった時もあるが、本業は音楽関係。
ピアノでいえばピアニストのようなもので、実家でレッスン教室と、あとは頼まれれば
演奏をしていた。(今はやっていない)
音楽関係者は何故か怪談好きが多く、またネタも多いらしいが彼女はそういう仲間とは
一線を引いてのおつきあいしかしてなかったそう。
そんな中でも少し哀しい話。以下、彼女の話そのまま。

「死んじゃった生徒が、夜、レッスン室に来た。だから最後のレッスンだよ?と言って
レッスンして、いつものようにクッキーとお茶を出した。そうしたら先生、ありがとう・・・
って言ってね。送っていこうか?と言ったら一人で帰らないといけないからって。
だから、いつも私がしていたビーズの指輪を持たせてあげたの。いつも、先生の
それ、凄くカワイイねって言ってたのを思い出して。
まだ小学校三年生だったのに、レッスンに来る途中に交通事故で死んじゃったんだ。
・・・だから、最後にうちに来たんだよね。」

不思議とその時は全然怖くなかったそうだ。
怖いことは何でも「夢!気のせい!」で片付けたがる彼女の中で、数少ない?と言える
幽霊を幽霊と認め、対峙した話です。



神隠し

691 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/12(土) 10:59:38 ID:RAjqqeBc0]
霊感主婦の友です。
彼女から聞いた超田舎での話。

そこは某県の田舎町というか、温泉街だがかなりさびれた(失礼)場所だったそうだ。
ただ、カニが美味しい民宿があると義父が聞いてきて、わざわざ連れて行ってくれた。
山から一本道、他の交通手段は海沿いの国道か、船という凄いへんぴな場所。
義父母、夫、一歳の息子、夫妹(当時独身)の六人でぞろぞろ散策。
そこで夕方四時頃、港を散策中に町内放送?が。

「本日、○○小学校三年生の×ちゃんが、午後一時から行方不明になっております。
見かけた方は、至急、警察にご連絡下さい」

7月上旬、まだ明るい。だが、たった三時間の消息不明?で町内放送?
でも、自分は都会育ちだから田舎はそういうもんかな、と思ってたがやっぱり気にはなったそう。
民宿に戻り、夕食の時、「さっき放送されてた×ちゃんは見つかりましたか?」と
聞いたら、「あ、見つかりました。お客さん達も放送聞かれてたんですね。」と。
「失礼だったらすみません。このあたりでは三時間くらい姿が見えないと、放送かかっちゃうん
ですか? やっぱり、海の近くだからそういう遊び場での心配ですか?」と聞いたそうです。
その時は「そんなもんですよ」と笑っていた民宿の女将さん。

その後、主婦さんが一人で一階の金魚(珍しい金魚がいて、それを見ていたらしい)を見ていたら
その女将の母親?と思われる民宿のおばあちゃんがやってきて。
「ここだけの話、このあたりは 神隠し とか多いんです。凄い田舎でしょ?だから迷信深
くてな。三時間子供がいないと、ああやって放送するんですよ。」と言われたとか。
徘徊老人などは、放送などしないらしい。(むしろ見つからないで欲しいといった口ぶり)


692 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/12(土) 11:00:10 ID:RAjqqeBc0]
「あの、誘拐とか、海でおぼれちゃったりとかじゃなくて、神隠し?」
「そうですよ。よそ者は目立つから誘拐はできん。それにこの辺の子は海で泳がん。」
確かに、7月なのに磯遊びをする子はいても、泳いでる人などいなかった。岩場が多いからか、と思ったらしい。
でも、泳がなくても岩場から落ちたりしないのかなー?とか考えてがいたそうだが。
「ここの海や山は子供を取ってしまう神様がいてね。出産も、余所の町まで行ってやるんだよ。」と。
思わず、「今って21世紀ですよね?」と聞きたくなったそうだ。
ちなみに、洒落コワ等にも似たような話がありましたが、「海を見ては行けない日」とか、「漁に出ては
行けない日」などやはりあるそうです。
もしかしてちょっと担がれた?とも思ったそうですが、そのおばあちゃんがが主婦さんに
「ここの先の山に△神社(名前失念)というのがあるが、そこには子供は連れていきなさるな。取られるぞ。」
と言われたそうです。

そして。もうオチは読まれていると思いますが。
翌朝女将さんに「昨日はおばあちゃんに色々興味深い事を伺って・・・」と言ったところ。
「え・・・?母は既に亡くなってますけれど・・・・?」
「嘘! 昨日話しましたよ!」
「・・・ある日散歩に出て、しばらく行方不明になった後、△神社で亡くなってるのが見つかったんです。」

散歩も何もかもやめて、義父母にも事情を話し、朝食の後速効で宿を出たそうだ。
(他の客とかかもと思ったそうだが、仏間の写真を見て本人と確信したそうで)
そして、峠道まで出たところのおみやげ屋さんでちょっと休憩をしてたら、そこのおばあちゃん
(こっちは確実に生きている)に、
「よくまあ、あんな町へ行きなさったな。若い者などおらんかっただろ?」と。
確かに。でも、単に子供が行って楽しい場所ではなさそうだからと思っていたら。
「あそこは神隠しやらそんな話が多い村でな。知っとる者は誰も行かん。このあたりの者も。」
「ええ、たった今私も怖い目にあってきましたよ。」とつい言ってしまったそう。
そうしたら、そのお婆ちゃんが盃一杯の酒と、ひとなめ分くらいの塩をくれたそうです。

「昔はなあ、どこでもあった事だけど、あそこは最近までだからなあ・・・」と言いながら。

693 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/12(土) 11:00:42 ID:RAjqqeBc0]
「あの、子供取られるとかって話ですか・・・?」
「・・・子供もあったし、大昔はよそ者の女をさらって生け贄にしたとか、あとは邪魔な嫁や
年老いた姑、あとは継子なんかを・・・って話を良く聞いた。あそこはなあ・・・」

何かが出た、とかそういう怖さは無かったそうですが、どうにも気持ちは悪かった、と
彼女は言う。そのおみやげ物屋のおばあさんはお酒は、わざわざ神棚に置いてあった
お酒から下さったそうです。
あれから数年、その村(町)は町長が替わったりで町おこしイベントなどをやっているので
場所は言えない、実際は何も無かったのと同じだから、と私にも場所は明かしてくれない。

ちなみに、前にミサキに会ったときも、このときも、全部義父が予約等してくれた旅行。
霊感などと無縁の俺様街道まっしぐら、人の都合などどうでもよく何でも勝手にやってしまう義父さん。
「どーも義父がらみだと私だけがこんな目に遭う。件の義父実家の件もそうだしねえ。」と。
実は義父にふりかかるものがみんな主婦さんに来ているんじゃ?と、思ってても言えないw
「今年はみんなでハワイに行こう、な!」と義父は明るく誘ってるが、
「今度はハワイにある何かの呪いでまた怖い目に遭うかも・・・」と、彼女はハワイを超しぶってます。

前にも書いたと思いますが、霊感主婦さん、海は苦手。でも何故か海に行きたがる義父。
しかも夫妹さんが結婚したら、その相手まで一緒に旅行に来るそうで。そういうのが好きな一族。
「みんなはハワイに行って、私は息子達とまったりラスベガスでも行くわ」と離脱決心中。
「なんでベガス?」と聞いたら「砂漠の中だから」だそうです。
主婦さんの新婚旅行先は、そういえばアフリカだったなとかほんのり思い出しました。



新居訪問

723 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/18(金) 11:35:29 ID:60B/rfJP0]
折角なので霊感主婦さんのプチ話。
友達Yが引っ越しを検討、候補の新居をそういうのが解る人に見て欲しいと言うことで、
主婦さんが見に行くこととなった。(当然乗り気ではなくホテルのケーキ食べ放題で釣った)
行く途中で、主婦さんがいやーな顔をしている。駅を降りてからずっと。
「もしかして新居ってあのマンション?」と指さすと、Yは頷いた。
はっきり言ってくれと言われて彼女は言った。
「うー・・・駅からマンションへの道で、ずっと人のうめき声がする。一人ではなく多数。この道がなあ」と。
で、マンションの玄関ホールについて。
「あ、でも大丈夫。誰が設計したのかな? なんか拾っても、ここで落ちて外に戻るように
なってるよ。不思議だなあ。・・・あの中庭の噴水、いいね。あれ、何かしてあると思う。」と。
「でも、道は拾いやすいということだよね。」
「まあねえ。それを考えて、このエントランス設計してある感じがする。」
ただ、帰りに言った。
「ここは東京大空襲で、いっぱい人が死んでるんだよね。まあこの辺でそんなこと言ってたら
住む場所が無くなるんだけど、でもあのマンションを設計した人はいい。だから、あそこに住む
なら大丈夫。」
私は風水とかわからいけど、多分マンションを設計した人はそういうのが解る人だと思う、と言った。
マンションは、清浄な空気に包まれているそうだ。
ちなみに、そのマンションは全戸売れたそうです。Yも住んでます。
たまに、玄関ホールの電気が誰もいないのに作動するけど、それ以外は何もないとか。

まあこれは、新居だし何も無かったパターン。もう一つのはちょっと凄い。

724 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/18(金) 11:36:01 ID:60B/rfJP0]
もう一つは霊感主婦さんの親友とも言える、長いつきあいの友達が結婚する事になり、
その新居を見に来て欲しいとのことだった。
主婦さんの親友と、主婦ダンナの友達が結婚することになったのだ。
だがその時、主婦さんは出産直後で、見に行ったりが出来ず、結局見ないままに決めた。
(これは賃貸、築20年以上のマンション)
だが、地名を聞いたときから「まずいよ。そこにいると病気する。すぐ引っ越せ」と言ったが、
そのダンナが信じない人で、「大丈夫大丈夫」とそのまま住んでいた。
「いや、絶対に大病を患う」と彼女は言ったが、主婦ダンナも「何言ってるんだよ」と笑った。

だがそれから数ヶ月後。ダンナが友達から夜中に電話。
「××が危篤だ!」と。
何でも、ものすごく簡単な手術がありえない失敗をし、そのまま感染症で危篤状態との事。
当然、主婦さん夫婦は子供を親に預け、その病院に翌日行った。
主婦さん、病院を見て「ここは駄目!! ちょっとあなたのコネで他をさがして!」とダンナに言う。
結局、偶然のコネで××さんは日本でも指折りの名医の再手術を受け、以前んのようにとは
いかないまでも、普通に働ける状態にまで回復した。

「あそこのマンションは離婚して出て行く人とか多いでしょう?」
主婦さんに、友達は頷く。
「あそこはね、昔吉原だったの。不幸な女性が沢山、不幸な亡くなり方をして、供養すら場合に
よってはろくにしてもらってない。そんな場所、いくら安くても駄目。」とか。
だが、今度は奥さんが急性白血病になって危篤状態。引越どころではなくなった。
こちらもぎりぎりで死亡は免れたが。

結局そこを引き払い、交通の便は悪いが自然の多い、新興住宅地に引っ越した。
新しい家は、入ったところに関羽像、奥にはやはり魔除けの龍神像があった。
××さんの祖母が送ってきたらしい。
「あー、関羽いいね関羽ー」と主婦ダンナはうらやましがってたとか。
「ここは大丈夫だよ。ゆっくり回復して、きっと子供も生まれるよ。」と言い、主婦さんは家を後にしたが。

725 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/18(金) 11:38:22 ID:60B/rfJP0]
ただ、彼女は言った。
「いいのは場所じゃなくて、あの関羽像と龍神像。後ろの山は何か変だった。」
ちらりとさびれた祠が見えたそうだ。
でも、神様の通り道からは彼女の家は離れていたそう。
「後ろに家が建つでしょ、そこは問題が起きるかもだけど、彼女の家は大丈夫」だそうだ。
「神様には障るとやばいからぜーったいに関わらない。長生きの掟。」とか。

ちなみに、××さんのお祖母さんは拝み屋に聞いてそれを送ったそうだ。
「私なんかよりそっちに聞いた方が良かったのに最初からー」と言っている。
××さんの田舎は九州のかなりど田舎で、病気をすると未だに病院より先に
祈祷師に頼むような場所柄。
お祖母さん曰く、××さんも奥さんも助かったのはその祈祷の成果らしい。
「うんー、そう言うならそうだよ。いいことじゃあないか。」と主婦さんは言っております。
祈祷料は腰を抜かすような金額でびびったらしいがw

でも、結婚1年未満で夫婦共に死にかけるってのも凄いなと私は思った。
ちなみにその二人はもうぴんぴん元気に暮らしてます。



祠の話

757 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage  [2008/01/22(火) 00:09:27 ID:miquhyaW0]
霊感主婦さんの実家が祀ってるのは素戔嗚尊の孫にあたる神様だそうなので
そういうのが入り口に祀ってあるのも生き霊が入れなかった理由かも、との事です。

で、実際に祟られた人間が存在するそうです。
「うちは、家の祠にも何故か昔から賽銭箱があって、お金を入れるようにしてたんだけど
それを盗んだヤツがいたのよ。盗まれたのはすぐ気付いたんだけど、犯人は捕まらないと
思われてたから解ったときビックリした。」との事で、それを知ったときには犯人は既に
この世の方では無かったそうです。

というのは、「○○中学の学生、ボート遊びで転覆、溺死。シンナーを吸いながら
遊んでいたらしい」という記事とその事件が近所で名前が解ったときに、彼女の祖父が
「去年俺が補導(といっても警察官ではない、民生委員みたいなの)したときに、
おっさんとこのカネ盗んだの俺だよ俺、って言ってたヤツだ。」と。
祖父さんは「カネはいいが神様に一言あやまれ」と言ったのを、「祟りなんて、おっさん
何言ってるの」と相手にしなかったそうである。

「実家では大事にしていて、お祭りもある。祭事を忘れるとものすごい災いになるっていうから、
まず元旦にそれを確認するくらい。」との事でした。

ちなみに、賽銭箱はそれまでは木の小さな、いわゆる神社の賽銭箱のミニミニ版みたいな
ものだったそうですが、以後は銀行で年末に無料でくれる干支貯金箱をかわりにしてるそう。
「でも自宅なのに賽銭入れるってのも、面白いよね」と彼女は申しておりました。


758 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/22(火) 00:21:59 ID:miquhyaW0]
一応補足しておく。

祟られて亡くなったと思っているのは主婦さんの家族であって。
主婦さん本人は「シンナーやってて溺れたせいで死んだわけで、
祟りじゃないとも言えるけど、わからないことは怖いね」だそうです。

コンクール

766 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/23(水) 10:03:44 ID:5Yci5n6k0]
今回は音楽関係の話。
以前も書いたが本業は彼女は演奏者でありますが、舞台やスタジオには、
何故か幽霊話はつきものらしい。
あるコンクールの予選での話。後味悪いです。

自信満々、優勝候補だった女の子がいたのだが、その子が演奏中、あり得ないミスを出し始めた。
先生は蒼白、審査中だった彼女も「え?この子がこんな凡ミス・・?」と驚いて舞台を見ると。

彼女の顔をのぞき込むように、女が立っていた。
普段見えない主婦さんにもハッキリ見えたのだから、相当のものだったのかもしれない。
しかも、それが彼女にも見えていて手が震えてるらしいのだ。
肩くらいまでセミロングの髪の女が、首をかしげて見ている。
ついには手が止まり、「・・・・すみません!」と頭を下げて、舞台から走って逃げた。
観客も親も先生も、審査員一同も呆然だった。
しばらくざわざわしたあと、司会者が収めて次の演奏者が出たのだが、そんな事のあった直後
だから次の子もめちゃくちゃだった。(心の準備等のタイミングがずれるとけっこうきついとは
主婦さん談)

767 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/23(水) 10:04:14 ID:5Yci5n6k0]
後に審査室で、「あれさえ無ければ優勝まちがいなしなのに。あれ何だったのかしらね?」という話が
出て、「ああ、ミスの事を言ってるのかな?」と思ってたら、その立っていや女は審査員の何人かには
見えていたらしい。
肝心の幽霊の顔ですが、主婦さんは「見えなかった」そうです。(角度的に)
見えてしまった人は、「焦点の合わない目、半開きの口で蒼白の顔。でもあの顔・・・」と
何かを口にしかけ、結局は最後まで言わなかったそうです。
でも、主婦さんは知っている。
その優勝候補の演奏者の姉が、妹には楽器では勝てないと解ったときに自殺をしたこと。
遺書には「○○(妹の名)さえいなければ」としか書かれていなかったこと。

「だってそのお姉さん、私の同期だもん。あの後ろ姿見た瞬間、ぞーっとしたわ。彼女だ!って」

その後、その末の妹さんはやはり自殺してしまったそう。
同じ場所で。でも遺書はこうだったらしい。「××(姉の名)さえいなければ」と。
「あんな状態じゃ成仏できない。でももっと凄いのはさ・・・」
娘二人を亡くした両親、翌年には妊娠したそうだ。(もちろん結構な高齢出産)
「この子こそ音楽家にする」と言い切っていたと聞いたときに、「何もわかってないのかあの親!」と
非常に気分が悪くなったそうです。



外国の話

776 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/25(金) 12:15:03 ID:HeBsBwFw0]
いいレスにしか返すなと本人から言われた。理由も聞いて納得。
霊感強い人はやっぱり怖い。
ちなみに、何が涙目かわからない。まとめ方も普通だと思ったのだけど、私は。

ついでに外国話投下。
ベルリンにいたときはよく「見る」ことがあったそうだ。
その中でも凄いのは、ずっとある場所に立ち続けているナチス親衛隊の男の幽霊だそう。
「その場所が何だったか知りたくもないので調べてないけど、もしかしてベルリンでは
有名な話しだったりしてね。難しいドイツ語はわからないから、その手の本とかは読んでないけど」とか。
とにかく、同じ場所にずっと立っているそうです。
少なくとも、10年前と4年前はいたとか。
「悪意は、私には無いんだけどさ・・・一回、ユダヤ系の知人と通ったときは悪意を通り越して
敵意というか・・・なんか凄いものを感じたなあ。なんか、差別や偏見が魂まで入り込んでる
のかねえ? 宗教差別や人種差別って、やっぱわかんないなあと思ったわけですよ。」と。
ちなみに「見える」方への朗報。
凄い美形だそうです。「ああ、美形というのはこういうのを言うのか」と思うような男だそうで。
詳しい場所は?と聞いたら「とりあえずブランデンブルク門が見えるところ」までしか
教えてくれなかった。範囲けっこう広すぎ・・・。

彼女はその近くに長期滞在したときに毎朝通っていたそうなのだけど、「見える」ことに
感づかれた時に挨拶をされ、以後はその道を通ってないそうだ。
「目があった時やばい、と思ったからね。そこから離れる気は無さそうだったけど、まあ
かかわらないのが上策、と思って通る道を変えたそうです。

777 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/25(金) 12:15:58 ID:HeBsBwFw0]
ドイツでは「こいつはちょっと恐ろしいわ」というものには出くわすことは
無かったそうだけど(前述の親衛隊で私は充分怖いが)まあ、古城ホテル
などはいろんなものがいたねえとは言っていた。
だが、生きてきた中でベスト3に入る怖い思いをしたのは、ドイツ関係。

ドイツに一緒に一緒に行った人がグレツキの曲を研究していた人であり。
その人について行った強制収容所跡(ドイツだけでなく、ポーランドとかまで
足をのばしたそうだ)は、強烈すぎて言葉にならないそうです。
「霊とか霊じゃないとかの問題じゃない。あの言葉に出来ない感覚は感じたことがない。
悪意じゃないのよ。言葉にすると一番近いのは、絶望。・・・なんていうのかな。
人が人にすることはそりゃあ恐ろしいことは多いよ、そんな中でも人数的に普通じゃ
無かったからかなあ?・・・・入り口近くでもうアウト。
入って見学してきた友達は、それ以後、幽霊が見えるようになってしまったらしいよ。」
ああ、自分は教会音楽専門で良かったと思ったそうです。
教会巡りもなかなかスリリングな事がなきにしもあらずだそうですが。
・・・ちなみに、彼女自身は別にキリスト教徒ではありません。

今でも、「一番怖いのは、ああいう時の絶望感だと思う」と言っております。

785 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/26(土) 00:36:09 ID:gMEY50z20]
「アドルフにつぐ」は読んでいるそうです。まあ、ああいう教育をされれば・・・仕方ないのか。
アウシュビッツは、行く途中で駄目だったそうです。
「すいません、私はここで降ろしてください、待ってます」で車を降りて待ってたそうだ。
他にもいくつか見に行ったそうですが、どれも全くはいることすら出来なかったとか。

ついでに教会の話でも。
教会は宗派がやっぱりそこそこあるんですが、ハンガリーに行ったときにやはりそこの
教会に寄り、建国者の手のミイラの写真を撮ったそうですが、ちゃんと取れて無く、
その後ハンガリーを出るまで、写真にへんなものがいっぱい・・・だったそうです。
主婦さんの父親が「おお、ハンガリーの写真だな」と、彼女が現像してきたのを置いていたのを
勝手にw先に見て、「なんじゃこりゃー!!」だったそうで、さっさと寺に持って行ってしまったとか。
ただ、「手のミイラの後は、とにかく・・・もういいじゃないか。お前に害は無いそうだから」と言わない、と。
未だに真相は語られず。
「そーいえば、写真屋もいつもは「これですね?」と確認するのにあのときはしなかったなー」と。
何が映ってたんでしょうか。
結局、もう一度行ったときにはハンガリーで普通の写真が撮れたそうですが。

建国者のミイラとか、何代目の王の骨とか、なんかそういうのを展示している国だったそうです。
「でも王の骨は煮込んで取ったらしいよ・・・で、飾るもんかねえ、いくら教会でも」とか。


790 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/26(土) 13:03:51 ID:gMEY50z20]
>>787
それでも私はいいですけど。
でもあと少ししか「書いてもいいよ」と言われてる話は無いんだな。
だからこのスレ埋め程度にしかならないと思う。

まあ、そんな彼女から何故「あまり書くな」と言われたかは、最後にでも
書いていきますね。

  803 名前:本当にあった怖い名無し sage [2008/01/28(月) 02:14:14 ID:5UpJYTsG0]
  >主婦友さん
  書いてもいい話とそうでない話って何がちがうの?

813 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/01/28(月) 17:33:48 ID:JHNRpOdK0]
>>803
よくわからないけど、私自身が関係した話は極力避けるように、と言われた。
主婦さんとの怖い経験も例の会社だけではなく少しはあるので。
肝試しに行った話を書いた後に言われた。

私はけっこう怖い体験をしたいタイプだったので、やっぱり最初はケイさんに
まとわりつく書き手のように主婦さんにまとわりついてた時がある。
でも主婦さんは「いや」の一点張りというか、なんていうか・・・こう、例えば、
酒おごるからとかがあまり効かないんだよね。
本人が心底「怖い」みたいで。
おごりくらいで話してくれることは、多分たいしたことが無いんじゃないだろうか。

そんな主婦さんが一番嫌いなのは「心霊写真」と「病院」です。
まあ、その話も後日にでも。


木の話

845 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/02/01(金) 09:00:35 ID:bjEu5Sff0]
主婦さんからの話です。
家の近所に、わりと大きな家とそれは見事な藤棚があるそうです。
毎年彼女はその木の花が咲くのを楽しみしてたそうですが、長いこと空き屋だった
その家が売れたら、なんと家の取り壊しをはじめた。
「まさか、あんな立派な藤まで切らないよね・・・」と思っていたら、何と枝をばきばきに
折られ、引っこ抜かれてたそうだ。
あんなに綺麗に咲いてたのに・・・と、彼女は非常に残念に思ったそう。

ある晩、夢を見た。
藤色の着物?を着たおじいさんに、「ちょっと待っておれ。戻ってくるぞ。」と言われたと。

新しい家が建ち、庭が整備されたときになんとその引っこ抜かれた藤の木が戻っていたそう。
「ああ、ちゃんと戻すつもりだったのね、良かった良かった。」と思っていた。
後日、家人と話す事があり「この藤の木、毎年楽しみにしてたんですよ」と言ったら、
「それがね、引っこ抜いたら毎晩夫の枕元におじいさんが立って、睨み付けるって言うの。それで
見て貰ったら、藤の木を抜いたからだ、って。で、造園業者に聞いたら雨続きだったから、もしかしたら
まだ根っこが付きますよ、って言われたんでまた戻したのよ。」と。

「木の霊はいるらしい。でも妖怪の分類になっちゃうのかね?」と主婦さんは笑ってました。
でも、その藤は以後もちゃんと新芽を出し、彼女の目を毎年楽しませてくれるそうです。

846 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/02/01(金) 09:01:06 ID:bjEu5Sff0]
もう一つ、木の話。
彼女はミモザの木が好きで、実家でも植えて大事に育て、それは見事な花を咲かせていたそう。
ところが、台風でその木が倒れてしまったそうだ。
だが、翌年、何とミモザの芽が出ていた。
親は「あなたが大事にしてたから、子供を残してくれたのね。」と、その木を嫁に行くまで持たせて
くれたそうですが、新しい庭には着かなかったそう。
「ごめんね、枯らしちゃって本当にごめんね」と思っていたそうです。その枯れた枝を、まだ彼女は持ってます。

翌年、妊娠したとき、初期から出血が続いたそう。
「ああ、駄目かも・・・」と安静している中見た夢が、やはり黄色の服を着た女の人が子供と、
そして腕に赤ん坊を抱いていて。
「大事にしてくれてありがとう、助けてあげたいけど、それはできない。だからこの子が寂しくないように、
私たちがお預かりしていきますね。」と言って、頭を下げて行ってしまったそう。
主婦さんはその時は結局、流産してしまったそう。
でも翌年、また妊娠し、今度は無事出産しました。

「なんで藤が男でミモザが女性だったかはわからないけど・・・。」との事ですが。
いま、彼女の庭には新しいミモザがありますが、彼女の長男(流産後に出来た子供)は、しゃべるように
なったときに、「○くん、このお花好きなんだ、いっぱいいっぱいあるといいんだよ。」と言ったそうで。
近所のミモザ農園(と名付けてる、ミモザばかり植わっている空き地?)に花の季節に息子を連れて行くと、
それは楽しそうにずっと遊んでるそうだ。

「そんなメルヘンな・・・」
「いいじゃん、メルヘンで。こういう事ばかりだったらいいのにな。」と、笑顔の主婦さんでした。



952 名前:霊感主婦の友 ◆dgZX0d7mFY sage [2008/02/11(月) 13:36:19 ID:2CEQ6k7A0]
これで最後の投下になります。

主婦さんの実家に代々伝わる刀があるそうで。
ただ、「女性は決して触れてはいけない」との言い伝えがあるとか。
抜くと女性を傷つけるそうなので、鞘から絶対に抜かないようにとも言われてるそう。

ところが主婦さん、「そんな馬鹿な事があるわけないじゃんw」と、一度抜いたそうです。
家族全員が留守の時。
「ほーら、何ともない」と言って、しまおうとしたときに手を滑らせ、思い切り手を切ったそう。
血が飛び散るくらいには切ったそうですが、幸い、医者に行くほど深くは無かったとか。

「・・・まあ、女性を殺す、とかでないあたりが妙に現実的だなあと思ったんだけどさ・・・」と
その手の傷跡を見せて貰ったことがあるが、見事にすぱっとした傷。
「どうしてかわかんないけど、禁忌には禁忌の意味がある」と深く反省したそうです。

スレも終わりそうですしこれで最後です。
以後は名無しに戻って、「友達の話」とでもして該当スレにでもこっそり投下しようと思います。
おつきあい下さった方ありがとう。

  • 最終更新:2009-12-05 23:29:55

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